イギリス女性史研究会 第39回研究会のご案内
会員の皆さま
木々を吹き抜ける風もさわやかな季節となってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
2023年6月24日(土)に開催されますイギリス女性史研究会の第39回研究会のお知らせです。
今回はシンポジウム「インターセクショナルな視点を採り入れる」を開催いたします。報告者の皆さまからは、インターセクショナリティを採り入れた歴史学の研究を3本ご紹介いただきます。コメンテイターの皆さまからは、憲法学・英文学・美学の視点から幅広いコメントをいただきます。
このたびも対面とオンラインのハイブリッド開催の予定です。参加をご希望の方は、下のURLよりお申込みをお願いいたします。東京の会場であるいはオンラインで、たくさんの皆さまとお会いできますことを楽しみにしております。
研究会の後に懇親会もございます。会場近くにある個室の和風ダイニングです。人数制限がございますので、お早めにお申し込みください。
【重要】ご参加の方は対面での参加かオンラインでの参加を明記のうえ、お申込みください。
お申込みいただいた会員のみなさまには、対面参加予定の方も含めまして、zoomの招待メールをお送りいたします。準備の都合上、6月14日(水)までに「研究会のご参加」および「懇親会のご参加」につきまして、以下の URL からお申し込みください。イギリス女性史研究会第39回研究会参加申し込み フォーム
記
第39回 イギリス女性史研究会
1.日程、会場
日時: 2023年6月24日 13:00~17:30
場所: 京都キャンパスプラザ(ハイブリッド開催)
※JR京都駅すぐ
2.内容
JWHNシンポジウム
「インターセクショナルな視点を採り入れる」
(趣旨)
「インターセクショナリティ(intersectionality=交差性)」は、2010年代から始まる「第四波」フェミニズムで大きく取り上げられ、差別やマイノリティについて考える上で重要な概念・用語として一般にも知られるようになってきました。
「インターセクショナリティ」はもともとブラック・フェミニズムから生まれた視点であり、イギリス女性史でもこれまで中心的なテーマであったジェンダーや階級のほかに、人種、セクシュアリティなど、複数の抑圧が「交差」して差別構造を創っているということを指摘します。この視点は、往々にして近代のミドルクラスのイングランド女性の経験を標準としてしまいがちなイギリス女性史においてもきわめて重要なものであると考えられます。
そこで本シンポジウムでは、インターセクショナルな視点を採り入れるための具体的な方法論や課題を、個別報告と他分野の視点提供をヒントに考えたいと思います。
13:05-13:15
趣旨説明・総論 林田敏子(奈良女子大学)
13:15-13:50
第一報告 林田敏子(奈良女子大学)
タイトル: 性の抑圧から解放へ?
―レズビアニズムとインターセクショナリティ―
13:50-14:25
第二報告 堀内真由美(愛知教育大学)
タイトル: 「インターセクショナリティ」は誰のものか
―英国「ブラック・フェミニズム」40年をふりかえって―
14:25-15:00
第三報告 小西正紘(東京大学大学院)
タイトル: インターセクショナリティと階級―農業労働者たちの穀物法撤廃運動―
休憩 15:00-15:15
コメント1 春山習(亜細亜大学):憲法 15:15-15:35
コメント2 小川公代(上智大学):英文学 15:35-15:55
コメント3 伊藤亜紗(東京工業大学):美学 15:55-16:15
休憩 16:15-16:25
全体討論 司会:金澤周作(京都大学) 16:25-17:30
18:00~ 懇親会
全席個室 京町しずく 京都駅前店
京都府京都市下京区東洞院通七条下る二丁目東塩小路町730番地
大和開発京都駅前ビル5F
※一般5000円、院生4000円を予定しております。
共催: 科研基盤研究(c)「「感情の共同体」としての軍隊―第二次世界大戦期イギリスのマスキュリニティーズー」(代表者:林田敏子)