皆さま、若葉のみどりが日に日に濃くなる季節ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

ご案内が遅くなりましたが、6月30日(土)に第30回イギリス女性史研究会の研究会を開催いたします。今回は、イギリスで女性に参政権が認められて100周年であること、イギリス女性史研究会として第30回目の研究会であることを記念した豪華な顔ぶれでのシンポジウムとなっております。皆さまのご参加をお待ちしております。

【重要】 会場の準備の都合がございますので、 会員のみなさまには、「6月20日(水)」までに、「研究会のご参加」と「懇親会のご出席」共に、下の URL からお申し込みください

https://jwhn.org/study/form.html

※ イギリス女性史研究会では、子育て中の研究者を応援しています。赤ちゃん連れの参加にも、ご理解をお願いします。

 

第30回イギリス女性史研究会
「イギリス女性参政権実現100周年記念シンポジウム 女性と市民権――国策を越えて」

クリックするとPDFでご覧いただけます

日時:2018年6月30日(土)13時30分~17時20分
     13時~ 受付開始 

場所:京都大学 文学部校舎 2階
   第6講義室(メイン会場) 第2演習室(サテライト会場)
   http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/ の8番

司会 山口みどり(大東文化大学)
報告1 河村貞枝(京都府立大学名誉教授)「イギリス女性参政権運動史、研究のこしかた行末(ゆくすえ):国際的運動の形成と展開」
報告2 宇野陽子(東京大学東洋文化研究所)「トルコの女性参政権」
報告3 佐藤繭香(麗澤大学)「第一次世界大戦中の女性参政権運動: WSPUの活動を中心に」
コメント 金澤周作(京都大学)

プログラム

13時30分~13時40分 開会あいさつ、趣旨説明 山口みどり
13時40分~14時20分  報告1 河村貞枝
14時20分~15時     報告 2 佐藤繭香
15時~15時40分     報告 3 宇野陽子
15時40分~16時    コーヒー・ブレイク
16時~16時20分   コメント 金澤周作
16時20分~17時20分  質疑応答

【趣旨】

イギリス女性参政権運動は、日本におけるイギリス女性史研究のごく初期から注目され、思想史として、政治史として、あるいは経済史としての観点から論じられたテーマである。そしてそれらの研究が、次の世代の女性史・ジェンダー史研究家を育ててきた。イギリスで女性参政権が実現して100周年を迎え、イギリス女性史研究会にとっても30回目という節目の回となった今大会では、こうした日本でのイギリス女性参政権運動研究の歩みを振り返りながら、従来の研究が手薄であった第一次世界大戦勃発後の世界へと目を転じていきたい。

20世紀初頭のイギリスにおける女性参政権団体は、穏健派NUWSSと戦闘的なWSPUの二派に大きく分かれていたが、第一次世界大戦が始まると、それまで政府を悩ませていた両派が共に戦争遂行という国策に協力したということがよく知られている。戦前にアメリカ・ヨーロッパを中心に活発化していた国際的な参政権運動の広がりもまた、大戦の勃発により、分断をよぎなくされた。一方、大戦はヨーロッパの隣、トルコにおいて体制の転換を引き起こし、やがて中東初となる女性参政権の実現につながった。イギリス史の教科書では空白部分となってきたこの時期の女性と市民権をめぐる歴史を、「国策」をキーワードに3名の報告者が論じていく。

※2018年には、他の研究会でもイギリス女性参政権実現100周年を記念した催しが計画されています。日本ヴィクトリア朝文化研究学会でも11月17日(土)の大会において「女性参政権獲得への希求(仮)」と題し、女性参政権100周年を記念するラウンドテーブルが企画されており、当研究会会員の市川千恵子氏、佐藤繭香氏、山口みどり氏が、JWHNとは違った角度から女性参政権問題を論じます。

■懇親会

6 月 30 日(土)  18:00 ~ 20:00
会費  一般 5000 円、院生 4000 円
会場  門 https://r.gnavi.co.jp/k630000/menu6/

※≪会からのお願い≫
私たちの活動は会員の皆様方の会費と寄付に支えられております。
おかげさまで、会誌『女性とジェンダーの歴史』も第5号を刊行いたしました。しかし、研究会の活動をさらに強化していくためには、皆様のお力添えが必要です。引き続き 会員継続と会費の納入 をお願い申し上げます。
年会費は下記の通りです。

一般会員:3000円 /院生:2000円

以上