イギリス女性史研究会 第35回研究会のご案内
皆さま、相変わらずコロナ禍がおさまらないままの年度末となっておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
6月に開催されますイギリス女性史研究会の総会および第35回研究会のご案内です。
「イギリス女性史と「感情」」というタイトルのワークショップでは、近年注目を集めている感情史が女性史とどのように接合するのかについて、意欲的なプログラムを組んでおります。
今回も前回と同じくzoom開催となりますが、たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。
【重要】 事前にお申込みいただいた会員のみなさまには、zoomの招待メールをお送りいたします。
準備の都合上、「6月4日(金)」までに、「研究会のご参加」につきまして、下の URL からお申し込みください。
第35回 イギリス女性史研究会
日時:2021年6月26日(土)13:00~17:30
場所:オンライン開催(Zoom)
◆プログラム
13時~13時25分 イギリス女性史研究会総会
13時30分~17時30分 ワークショップ:「イギリス女性史と「感情」」
過去の人々の生をよりよく理解するために、歴史学はさまざまなアプローチを試してきました。女性やジェンダーという切り口がそのひとつであることは言うまでもありませんが、近年、「感情(emotion, feeling)」が大きな注目を集めています。ホイジンガやリュシアン・フェーヴル、ノルベルト・エリアスといった重要な先駆者もいますし、『感情史の始まり』(みすず書房、2020年)や『感情史とは何か』(岩波書店、2021年)など、最新の動向を伝える重要な翻訳書も続々と出版されています。現在の活況をやがて終わる一過性のブームとして無視することはできません。この機会に、感情史を、女性史・ジェンダー史に携わる者にとっての基礎的な知識・認識とすべきだと考えます。
そこで本企画では、具体的な感情史の方法論について議論したいと思います。
13:30~
1.趣旨説明にかえて:
ワークショップ:
女性史・ジェンダー史への感情史からのアプローチ
――Votes for Women紙(1907-18)を素材にして
八谷舞(亜細亜大学)・金澤周作(京都大学)
14:30~
2.姦通をめぐる法と感情―18世紀のチャムリー家を事例として(仮)
赤松淳子(文京学院大学)
3.馬鹿にされても猫が好き:18世紀フランスにおける動物・感情・ジェンダー
貝原伴寛(社会科学高等研究院(パリ)歴史学研究所博士課程)
15:40-16:10 休憩
16:10~
4.コメント:
森田直子(立正大学):ヨーロッパ感情史・ドイツ近代史研究
大石和欣(東京大学):英文学研究
16:40~17:30
5.総合討論(司会:八谷・金澤)
18:00~
6.ZOOM懇親会
以上