イギリス女性史研究会第22回研究会のご案内
日時 2014年7月13日(日) 13時00分~17時00分
場所 甲南大学 10号館1階(正門右手) 1014教室
*アクセス http://www.konan-u.ac.jp/access/index.html
*キャンパスマップ http://www.konan-u.ac.jp/access/campus.html
シンポジウム 13時00分~16時30分
事務連絡 16時30分~17時00分
懇親会 17時30分~19時30分
テーマ 第一次世界大戦と女性―生と死をめぐって―
【趣旨】
第一次世界大戦に女性たちはどのようにかかわり、彼女たちにどのような結果や変化をもたらしたのかについて、女性をとりまく「生」と「死」を中心に据えて検討する。その際、大戦の前と後の連続性と断続性をどのように理解すべきかを意識しながら議論を進める。
13:00~13:05 代表あいさつ
13:05~13:10 髙田実(甲南大学) 趣旨説明
13:10~13:40 井野瀬久美惠(甲南大学)「女たちはなぜ大戦を止められなかったのか」
13:40~14:10 林田敏子(摂南大学)「女性たちが生きた第一次世界大戦」
14:10~14:40 北村陽子(愛知工業大学)「戦争犠牲者の支援と女性の役割」
14:40~15:00 休憩
15:00~16:30 討論(司会 髙田 実)
井野瀬報告:大戦勃発からちょうど100年。「なぜこの戦争は起こったのか」を再考するにあたり、それを「なぜ女たちはこの戦争を止められなかったのか」と問い直し、さらにそこに、つぎの疑問をつけ加えてみよう。「10年余り前、イギリスの女たちにはボーア戦争の経験と記憶があったのに・・・」。女たちの「ボーア戦争体験」は大戦勃発とどうつながっていたのか。2つの戦争の連続性に注目して開戦の謎に迫りたい。
林田報告:大戦は女性たちに社会進出の機会を提供した。彼女たちは銃後の支援を行っただけでなく、直接戦場にも赴いた。この報告では、女性たちは大戦をどう生き、自らの体験にいかなる意味づけをなしたのかを検討する。大戦のなかの「生」の部分に光を当てる。
北村報告:戦争による「死」に対して、どのような対処がなされ、女性たちはそれにどのように関わったのか。ドイツでは地域ごとに異なる対応がなされたが、ここではフランクフルト・アム・マインの事例を対象として、「戦時扶助」「家族支援」「福祉局」の活動とそこにおける女性の活動を検討する。一面では寡婦として、他面では戦争犠牲者を支援する女性として、彼女たちは複雑な思いで「死」と向き合った。その実態を明らかにする。