イギリス女性史研究会のみなさま
季節外れの台風に翻弄されるこの頃ですが、みなさまにはいかがお過ごしでしょうか。
さて、イギリス女性史研究会では、第29回研究会を12月9日(土)に甲南大学東京ネットワークキャンパスにて開催いたします。今回は「近代イギリスにおける子どもと女性―child removalの多角的検討からみる子ども観―」をテーマとした意欲的なシンポジウムです。ご多忙のこととは存じますが、ぜひともご参加くださいますよう、お願い申し上げます。
【重要】 会場のセキュリティーの関係で、事前にお申込みいただくことになっております。会員のみなさまには、「11月20日(水)」までに、「研究会のご参加」と「懇親会のご出席」共に、下のURLからお申し込みください。
https://jwhn.org/study/form.html
※ イギリス女性史研究会では、子育て中の研究者を応援しています。赤ちゃん連れの参加にも、ご理解をお願いします。
記
◆◆イギリス女性史研究会・第29回研究会 シンポジウム「近代イギリスにおける子どもと女性―child removalの多角的検討からみる子ども観―」◆◆
■ 趣旨: 本年4月にエセックス大学のパメラ・コックス教授を迎えて同志社大学で開催したセミナーのキーワードの一つが ‘child removal’であった。本シンポジウムでは、近代イギリス社会で子どもを両親以外の判断により母親、家族から離すこと、‘child removal’が「子どもたちのために」行われていたことの意味を検討する。
子どもの養育環境を整えるための当たり前の手段として長らくイギリス社会で様ざまな形で行われた‘child removal’は、きわめて日本語化しにくい。「親ではない他人」によって子どもが親から離されること」が「子どものため」、あるいは「母親のため」になるという考え方そのものが、日本人の家族観や親子観とは異なるからであろう。
昨年日本語訳が出版された『世界子ども学大辞典』においても、実親以外に育てられる子どもたちについて‘placing out’や‘foster care’などの項目が取り上げられている。同じ事柄であっても、語られる状況においては‘child removal’、‘placing out’、‘foster care’と異なる言葉が使われることがあったと考えられる。それぞれの言葉にはどのような意味がこめられていたのだろう。
各パネリストは、‘child removal’の対象とされた子どもたち、あるいは子どもたちを手放すことになった母親たちはどのような環境にいたのか、また、親元から離れた子どもたちがどのような環境に置かれることになったのか、そうした子どもたちの行く末などについて、具体的な事例を検討する。また、child removalにかかわる言葉の多様性も併せて考えながら、近代イギリス社会にとっての「家庭」の機能や理想像、母親であることと「母性」の関係性などについてフロアの参加者とともに議論していきたい。
【報告】
はじめに 並河葉子 (神戸市外国語大学):
チャイルドリムーバルの多様なかたち:奴隷の子どもたちを考える意味
- 森本真美 (神戸女子大学):チャイルドリムーバルとしての子ども移民
- 三時眞貴子 (広島大学):売春婦の母親のもとに生まれた浮浪児
- 田中みんね (上智大学):英文学・美術作品の中の徒弟制と児童労働
コメント:沢山美果子 (岡山大学)
■日時 12月 9日(土) 13時30分~18時00分
■場所 甲南大学東京ネットワークキャンパス (東京駅八重洲北口改札口から徒歩2分)
〒100-0005東京都千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー10F
★エスカレーター3階の受付で入館証を受け取ってから、エレベーターで10階にいらしてください。
http://www.konan-u.ac.jp/tokyo/access/
■スケジュール
13:00~ 受付開始 (3階受付カウンター)
13:30~14:10 総会
休憩
14:30~18:00 シンポジウム
14:30~14:45 趣旨説明/問題提起
14:45~15:15 報告①
15:15~15:45 報告②
15:45~16:15 報告③
16:15~16:35 休憩
16:35~17:00 コメント
17:00~18:00 討議
18:30~20:30 懇親会
■懇親会
12月9日(土) 18:30~20:30
会費 一般5000円、院生4000円
会場 和食 えん 丸の内店(丸の内オアゾ5F)
産地にこだわった新鮮な食材を使用した本格和食のお店です
千代田区丸ノ内1丁目6番4号 丸ノ内オアゾ5階 03-5223-9896
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13020305/
※≪会からのお願い≫
私たちの活動は会員の皆様方の会費と寄付に支えられております。
おかげさまで、会誌『女性とジェンダーの歴史』も第4号を刊行いたしました。しかし、研究会の活動をさらに強化していくためには、皆様のお力添えが必要です。引き続き会員継続と会費の納入をお願い申し上げます。
年会費は下記の通りです。
一般会員:3000円 / 院生:2000円
以上